ブログ更新する予定はなかったのですが、、、苦笑

乗船の3日前にVisita preventivaというのを、船乗り病院でやらなくてはいけない決まりになっています。
毎回乗船の度に、自分のホームドクターに会社指定のメディカルフォームの記入をお願いして、それを持って船乗り病院に行き、船乗り病院の医師がチェックして
「乗船にあたって健康上問題無し」
という太鼓判を押した用紙をもらい、乗船後船上の医師に渡します。

これってヨーロッパ国籍のクルーだけの話で、2年半を超した船乗り生活の中で一度もやったことありません。
前回の乗船の時、イタリア人の元クルーの友達から
「やんなくちゃダメだよー」
と言われて本社に問い合わせしたら
「あなたは日本のパスポートで乗船するので、しなくていいです」
と言われて、このVisita preventivaというのは国籍を変えない限り自分には無縁のものだと信じて疑いませんでした。

ところが今回の乗船にあたり、契約書を送ってきた本社の人間から
「Visita preventivaを受けてください」
と言われてしまい。
私受ける権利あるのかな?
と思いながらも、このVisita preventivaは乗船3日前からじゃないと受け付けてくれないので、家にいられる最終日にこんな用事で時間が取られるのは誠に不本意だったものの、決まりは決まりですから、渋々行ってきました。

到着して最初に言われた事。
会社からのエンバケーションレターを出してください。

げ。そんなんないわ。

担当の方(おばちゃん)がいい人だったので、会社から送られてきた契約書その他書類がメールにあるなら一緒にチェックしましょう。と言ってくれ、メールにあるのでチェックしてもらう。

「•••これじゃないのよー。ここの病院宛になってる、ちゃんとしたレターが必要なの。あ、その前にあなたの国籍は?」
と聞かれたので
「日本です」
と答えると
「え。ここの施設はイタリア及びヨーロッパ国籍の人に限ってサービスが受けられるものなのよ」

でた。
前回、本社の人が日本のパスポートで乗船するから、このVisita preventivaは必要ない。と言われた事が走馬灯のように頭を駆け巡る。

「了解です。コ○タにはそう伝えます。実はVisita preventivaは一度も受けた事がないのに、今回の乗船に限ってやれって言われたのでおかしいと思ってました。」

といって早々に退散しようとしたら、
「ちょっと待って。もしかしたら日本とイタリアで協定を組んだのかもしれないし、聞いてみます」
運転免許証なら協定組んでるの知ってますけどね 笑
親切な係のおばちゃんはあちらこちらに電話をし始めました。

そして結論。
私の国籍は日本だから、会社が私の税金を払ってる証明が必要。

•••大事ですな。

で、この船乗り病院から担当者に電話するも出ない。
今日は休みか?
元クルーで今は本社で働くイタリア人の友達に
「今日は本社は誰もいないんかいな!」
とメッセを送ると
「私の担当者君はいるよ」
との返事が。

緊急時以外(てか立派な緊急だったのですが)担当者君に電話することはまずないので、メールで毎回私に契約書を送ってくる担当者ちゃんはいないのか?緊急で連絡取りたいんだけど。もし休みだったら彼女のポストをカバーする人の連絡先教えてくれ。と連絡を取ってみる。
で、彼からは
「今日はいないよ。何か急用? 彼女のポストをカバーするのは○○○」
と連絡先書いて返事くれたので、速攻で電話するも出ない。

やることはやったしね。電話するべき人には電話したし。休みだわ、出ないわで書類不備だから、Visita preventivaはしないで出発しますわ。第一、このVisita preventivaなんて今まで一度もやったことないし、やんなくて乗船できなかったってことないし?
と担当者君にメールして、家に帰ろうとしました。

ジェノバの人が非常に誇りに思っている地下鉄の駅で担当者君から電話がかかってきて、今すぐ不備の書類を送るからすぐ船乗り病院に戻れと言う。
チケットに打刻したのに船乗り病院に出戻り。
うー。
Visita preventivaってそんなに重要なものなのかい?

さて、先ほど受け付けてくれた、イタリアでは宝くじに当たるほど珍しい親切なイタリア人のおばちゃんに、コス○がファックスで手紙を送るって言ってるんですけど。と言ったら
「了解。すぐファックスを見てみましょう。」
と迅速に応対してくれ。
時に12時50分。私が船乗り病院に到着してから2時間経過。怒
アモーレには、お昼の時間に到底帰れそうにないから、最後の昼食をアモーレ両親とする段取りだったので、事情を説明し私は抜きで食ってくれ。と連絡を入れると、昼食はいいからすぐそっちに向かう。
とアモーレは飛んできてくれました。
本当にいい旦那だ♡

これでVisita preventivaして、すぐ終わるっつー話だからこの後アモーレとケバブでも食べようかな、と思っていたら、、、、、

このVisita preventivaは乗船3日前からしか出来ないことになっているとは既に書きました。
乗船日も1日としてカウントされてしまうので、私の乗船日は4月15日のため今日は出来ない。明日の朝8時30分以降に来てください。

と言われ、、、、

あー、あのー、私明日の朝8時ジェノバ発の飛行機に乗るので、実質無理です、、、、

と力なく言うと

じゃ、この手紙に書いてある乗船日を1日繰り上げてもらって、新たに手紙を送ってもらいましょう。

乗船日捏造かいな!?
発想がすごすぎる

そしてこの時12時58分。
あー担当者君、昼飯食いに行っちゃうよ!
慌てて電話するも、もう出なかった、、、、涙
仕方なく、2時まで待つ。ひたすら待つ。
私に付き添ってくれたアモーレ、私、昼食抜きでひたすら2時になるのを待つ。
2時ちょっと前から電話するも出ない。
2時すぎてから電話をするも出ない。

担当者君の近くに座っている、元クルーで今は本社で働く友人に担当者君が帰ってきたらすぐメッセ送ってくれ、速攻電話するから!とお願いする。笑

2時15分、担当者君が戻ってきたというメッセを受け取り、速攻電話する。
事情を担当者君に早口で説明する私。

「乗船3日前って分かってるけど、君が今から行くところは地球の果てなんだよ!(台湾は地球の果てか)今やってもらわなくちゃダメなんだよ、僕の番号を係の人に渡して電話させて!」
というので、今目の前にいるから電話変わる。といって電話を渡しました。苦笑

しかしイタリア人同士の熱い口戦は続き、乗船日を捏造しないと正規の乗船日入れてもコンピューターがブロックされてしまうのよ!と親切なおばちゃんは負けておらず、明日の朝8時30分に来るか、乗船日捏造するかの2択を担当者君に迫る。

会社的には、乗船日捏造っつーのは不可能らしく(そりゃそうだろう、会社名入れたレター作成するんだから捏造はまずい)、結局、担当者君が乗船日捏造したレターを送り直す、ということで話がついたらしく、新たなレター到着を待つ。

うちのアモーレさんは静かに、そして病気の時にお世話になって顔見知りになった医師と看護婦さんがこのやりとりを見てて

「だから、○スタはこういうスケッティーノ(座礁した船の船長ですね、はい)ばっかが集まってるからダメなんだよ!!」

あいたたた、、、、このスケッティーノっつーのは何かあるたんびに一生例えに出される名前なんだろうな、と確信する。苦笑

結局ファックスが届くのを待たず、親切なおばちゃんがうちの担当者君と話したからと、先に送られてきたレターに担当者君の名前を書いて、彼にオーソもらって乗船日変更。と新たな捏造レターを作成して(爆)、無事Visita preventivaは受けられました。
おばちゃんがとにかく親切で、朝からいるのにずーっと待たされて可愛そう、本当に今日はあなたの日じゃない。と連呼してくれましてね。何とか救ってあげたかったようです。
地獄に仏なおばちゃんでした。笑

この診察、話に聞いてはいたものの、ものの2分で終了。うちのホームドクターが書いたメディカルフォーム見て、紙印刷してサインして終了。
たった2分のために4時間の待ち時間って、、、、、絶句

明日は長旅が待ってるっつーのに、その前にすっかり疲れてしまいました。はは

顔見知りでこの診察をしてくれたお医者さんと握手して別れてる時、会社から携帯に連絡が入り
「この度は休暇中の同僚の落度で大変なご迷惑をおかけして、本当に申し訳ありません」
とバカ丁寧に謝罪なさる。笑
あーいえいえ。とふつーに受け答えしてたら、
「実は明日のフライトの時間をずらそうと試みたのですが、明日の明日でどうしてもフライト変更が出来ないので、ローマでの乗り継ぎの待ち時間を使って、フィウミチーノ空港にある船乗り病院でVisita preventivaを行っていただけないでしょうか?」

え?
そこまでしてやんなくちゃいけないものなの!?

いや無事に診てもらえました、紙ももらってますから、それでいいんですよね?と言ったら、会社の方声が一気に明るくなり、診てもらえたんですか?いや、うちの担当者君から相当問題になってると聞いたものですから、、、、
担当者君! 笑

ようやく出発にこぎつけた。という感じです。笑

今回の一件で、イタリアに暮らし、イタリア人と結婚し、イタリアの会社で働き、日本に住む予定のない人間が日本国籍を維持してる意味ってあるのかな、、、と真剣に思いましたね。イタリアで暮らしていくなら、やはりイタリア国籍があったほうが便利だし話が早い。
日本国籍保有してる意味は、、、信用度が高い、ビザ無しで沢山に国に行ける、、、ただこれってイタリアで暮らしていると何のメリットもないんですよね。
日本国籍を保有しているのは、何だか自己満足のためだけ?って気がしてきました。泣

イタリア国籍取得についても、真剣に検討してみます。
下船してからね。笑
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by smilenory | 2013-04-13 06:28 | 私のひとりごと

気がつけばイタリア在住16年!イタリアのクルーズ船で働きながら、思ったことを綴っています
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