2012年 10月 02日
手術、無事終わりました
ポリープの巣と化したアモーレの鼻から額から喉からの除去手術、無事終わりました。
FBに先に写真とか載せたので、そちらに沢山の方からメッセージを頂き、アモーレ共々感謝しています。
ありがとうございました。
今朝は7時に病院に入らないといけないということで、6時おきで行って参りました。
アモーレが呼ばれて中に入っていってしまったので、しばらく待合室でぼーっとしてたら、
「病室の番号が○○だから、おいで」
とアモーレから連絡が入り、行ってみると、、、、
既に手術の準備万端のアモーレがいました。笑
写真撮られるの嫌いなので、わざと目をつぶっています。
つい自分の失敗と重なって
「この術着、後ろ前逆じゃね?」
とすぐつっこんだわけなんですが、顔から上の手術はこの術着の着方でいいそうで、、、
失礼しました
そして病室で待つ事小1時間、アモーレは車椅子に乗って運ばれていきました。
それから待つ事3時間半。
長い。長すぎる。
途中エレベーターが開いてアモーレより後に手術室に入った患者さんがどんどん運ばれてくる。
待ち時間が長いと人間、どーしても悪い事を考えてしまいがちで
「アモーレの身に何かあったのでは???」
とアモーレ両親共々、非常に心配し始めました。
アモーレ父は途中2回くらい手術の経過を聞きにいったのですが、手術は順調に行って今、麻酔から目覚めるのを待っている状態。
と教えてもらい、我々はひたすらただ待つだけ。
アモーレと同じ2番バッターだった患者さんの奥さんともども、時間が経つのをひたすらおしゃべりをして潰す。
そして午後1時30分、無事アモーレはうつろな表情で運ばれてきました。
術後のアモーレ。
この時はまだ意識が混沌といった感じ。
私と同じ全身麻酔だったアモーレも、私のようなハラキリはしてないので小1時間ほどで正常な意識に戻りました。笑
そして夕方、やっと執刀医が病室に姿を現し、手術の経過など詳しく聞きました。
手術開始したら、ポリープが思った以上に大きく、異常な形をしていた。
手術の途中だが、すぐこのポリープを分析した。
結果、これはポリープではなく、癌細胞であることが発覚したので周りの組織全部取り除かなければならなかったので当初の予定よりかなり時間がかかった。
右側の鼻はポリープが見当たらなかったので、触っていない。
なぬー癌とな?
診察開始して手術となってから1年、本当は6月に手術しなければいけなかったのが2度の延期で育ちに育ったポリープは癌と化してしまっていたのでした。怖
我々3人、当然ながら表情が曇る。
これが公立の怖いところなんですよね。
恩恵を受ける立場になってこそ初めて、そのありがたみをいやというほど感じられるものの、恩恵を受けるまでは、強いコネとか、よっぽど症状が悪くない限り出来るだけ放っておかれるので、下手するとサイアクの事態を迎える、というマイナス面もあるわけです。
癌患者に2度、手術を譲った本人が癌になってるなんて、笑い話にもならん、、、、
悪性か良性かは結果待ちですけれども、とにかくマメに検査に行くように!
と我々3人から強くお叱りを受けた、術後のアモーレでした。
んー、イタリアでは急を要する病気はOKだけど、放っておいても大丈夫な病気なっちゃいかんな。
としみじみ思った今日この頃です。
私が見た、アモーレの鼻から見えたポリープは実は癌だったのか・・・・・
イタリアにお住まいの皆様、どうぞお体はご自愛くださいませ。
検査をマメに、そして手術の出来る大病院にコネが効く先生をプライベートでキープしておくと、いざ手術といったときにたらいまわしにされないと思いますです。
さて明日はアモーレ退院です。
私、ジェノバの今の家で初めて一人で夜を過ごします。くすん
P.S
アモーレと同じ2番バッターだった患者さんの奥さん、午後3時の時点でまだ待合室に。
「えっ、まだ手術室から出てきてないんです???」
と驚いて聞くと、
「何か、急に急患が入って主人の手術は後回しにされたみたいで、、、、それも4時間待ってこっちから聞きに言って初めて教えてくれたんですよ!!
待ってる家族のこと考えて、途中経過くらい自発的に教えてくれたっていいものなのに、、、しかも私はジェノバ市内に住んでないから、こんなに手術が長引くと今日は家に帰れないし、心配と困惑で気がおかしくなりそう」
・・・・ごもっとも。
しかもですね、私たちより早く病院にいた母娘がいたのですが(娘が今日手術)、アモーレの手術待ちしている間に、
「手術が来週の月曜日に延期になった」
と言って家に帰っていってですね。
今日手術だよってことで病院に来た患者を当日追い返すこともあるんだ!!!
ひーー
と私はまた新たなイタリアの医療の現実を見て、真剣に呆然としましたよ、、、、
私はラッキーだったんだな、ということも同時に痛感しましたが、、、
女医、ありがとう
皆様、イタリアで病気になるときには要・即手術レベルの重病になりましょう、、、、苦笑
それもどうよ、、、
by smilenory
| 2012-10-02 04:52
| 私のひとりごと