入院日記③

入院当日、執刀医ではないですが私の手術を担当するという若い外科の女医さんが、細かい私の個人カルテを作りに病室にやってきて、アレルギーはないかとか、糖尿病や高血圧で薬を飲んでないか、1日の酒量(!)などなど細かく聞かれました。

その時に手術の方法を聞いたのですが、私的には術後のダメージが少ない内視鏡手術(お腹に3ないし4つの穴を開けてそこから取り出す方法)だと思っていたのですけれども、外科女医曰く、私の場合は筋腫が非常に大きいので穴では取り出せないから、下腹をざっくり切ります、と言われ。

オー、ハラキリ!!

日本人ですからね、この方法はやっぱりイタリアではあり、、、?

ハラキリとなると術後痛いし長引くなぁ。
と懸念しておりましたのですが、不思議なもので、切った痛みが自分が覚悟していたほど全然ない。
もちろん、咳とオナラ、そしてくしゃみといった腹筋を使うものは今の私には致命傷に匹敵します。が、これらが出ない限りは全く持って痛みがないんですよ。

術前、術後と抗生物質はひっきりなしに投入されてまして、そのほか術日に飲食ができないので栄養剤を点滴から取る以外、これといった痛み止めって処方されてないんですよね。

痛みに強いのか、自分?
すごく弱いと思う 笑

おそらく執刀医の腕が相当良いと思われます。

執刀医は入院日から本当にマメに病室を訪れてくれて、夜7時頃(まだいたのね?な時間)病室に来て
「血中ヘモグロビン度が非常に低いので(エエ、貧血、低血圧なんですもの)、明日の手術は輸血します」

わざわざそれだけ言いに来てくれました。感謝
きちんとプレインフォームしてくれるんだなぁ、と感心。

術後は執刀医は日曜を除いて毎日、女医もひょこひょこ病室に顔出してくれて、
「2袋輸血したからね、もうあなたは立派な猛獣!」

それって冗談? にしてはあんまり面白いとは思いませんね?
みたいなことかましくれたり、意外に術後の医者とのコミュニケーションがあることにも驚きました。

食事は術前はスープとポテトピューレ、術日はなんにもなし、手術の翌日は3食とも紅茶だけ、翌々日からスープ+ポテトピューレの繰り返し、ウ○チが出たら完全に普通食。
こんな感じでした。
肝心のお味ですが、しっかり味がついてます!! いけます、正直。
病院食って無味というイメージが強かった私には、これは新鮮な発見でした。
こ、こんなに味濃くて大丈夫なの?みたいな。笑
ま、病気の内容によっても当然、塩分とか変わってくるんでしょうが、産婦人科病棟は高血圧じゃない限り塩分たっぷりの食事が提供されると見ました。

術後の翌々日から、看護婦さんが
「ウ○チ出た?」
とひっきりなしに聞いてくるので、いやだってまともに食ってないし?しかもいきめないし?無理っすよ、まだ。
と答えると、
「あら、ウ○チでないと退院できないわよ」

ぬわにーーーーー

それからは、とにかく毎食病院食完食を目指し(ポテトピューレはここ2年我が家の食卓には登らないでしょう 笑)、食べたら歩く。歩くとお腹の中の切ったところが痛いけど、退院したいから歩く。

ちょっと星一徹入ってましたね。笑

術後、念願の初ウ○チが出た時は感激で目の前が涙で霞み、トイレから出てすぐ

「看護婦さ~ん、ウ○チでましたぁ~~~!!!」
幼稚園児か!

と報告に行きました。
汚い話ですみません。m(__)m

入院日数6日、手術前の血液検査、心電図、麻酔医との面談、入院、入院後の毎日の血液検査、術前・術後の薬、手術、食事、シーツなどのリネン類、部屋にあった個人用お手洗い(シャワーもついてます)使い放題、術後のテラピーとして自分で14日間注射を打たなくちゃいけないんですが、その注射一式セット、

全て無料

すごいですよ。
日本じゃ何割か負担しなくちゃいけないでしょ?
それが全部タダ。完全に無料なんです。

イタリアに住み始めて12年目、ちくしょー税金高いなーでもこれ払わないと滞在許可書更新できないし?
でも納めた税金は一体どこに消えてるわけよ?納税者に還元ないし。

とずーっとブーたれてきましたが。

この6日間で、今まで納めた税金を一気に取り戻せたような気分です。
コラコラ

健常者であり続ける限り、年金でももらう段階にならないと納めたものの還元は受けられないような気がしてましたが、病気になったときは国が完全にサポートしてくれるんだなぁと今回の手術でよく分かり、正直、秀樹感激です。

これからも頑張って働いて、税金納めますからね、イタリア!!
払うのは会社ですけどね 笑

医者のレベルは文句なしに高いと思います。自分の術後を見ての感想ですが。
看護婦さんも、巷にあふれている無愛想で品のない、厚顔無恥の慇懃無礼人(言いすぎ?笑)レベルの類0、日本の看護婦さんとなんら変わりない素晴らしい態度と仕事っぷり、そして笑顔でした。

お世話になりました。そして数少ないイタリアのいい部分をしっかり見せていただいて、ありがとうございました。
どうぞこれからもお体にご自愛いただき、ご精進ください。
という気持ちでいっぱいです。

ま、病院には当分お世話にはなりたくありませんけれども、もしまた病院に世話にならなければならなくなった時、安心して身を任せられることが分かっただけでも、私にとっては貴重な体験でした。
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by smilenory | 2012-09-26 01:29 | 私のひとりごと

気がつけばイタリア在住16年!イタリアのクルーズ船で働きながら、思ったことを綴っています
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